名刺は目下の人から出すのがルール
名刺は目下の人から先にお渡しし、目上の人はそれを受け取ってから自分の名刺を出すのが順序。万が一、目上の人に先に出されてしまったら、「遅れまして申し訳ございません」と断って受け取り、すぐに自分の名刺をお渡しします。同時に出してしまった場合は、目上の人が受け取るのを待って、相手からもらうようにします。他社を訪問した場合は、「おじゃまします」という意味から、訪れた側から先に出します。ただし、訪問者が明らかに目上の人であった場合は、訪ねられた側が先に出すべきでしょう。
着席していても、名刺交換の際は必ず立ち上がって
なるべく両手で差し出し、両手で受け取りたいですが、片手でも姿勢良く受け渡せば失礼にはなりません。右手で名刺の端を軽く持ち、相手の胸より下の位置で手渡します。名刺を渡しながら、「よろしくお願いいたします」と言い、自分の社名や氏名を名乗れば、いっそう礼にかなって良い印象を与えることができるでしょう。万が一、名刺を切らしていたり、忘れたりしていたら、丁重に非礼をわびて、次回に改めてお渡しすることを付け加えます。
受け取った名刺を確認する
頂いた名刺をすぐにしまい込んでしまうのは失礼となります。裏面も確認し、お名前の読み方がわからなければ、この時にきちんと伺っておきます。できることなら、名刺をテーブルに置き、会話の中にできるだけ相手のお名前を入れるようにして、その場でお名前を覚えてしまいましょう。ただし、いつまでもテーブルの上に放置するような感じにならないように注意したいものです。
外国人との名刺交換
日本の場合は、お名前や肩書きを重視しますが、欧米では名前のスペルや連絡先の確認の意味が大きいようです。ですから、あまり肩書きにこだわるとかえって失礼となることもあります。また、日本と欧米では、役職の表現の仕方が違う場合があります。たとえば、Managing Director は、日本では「常務取締役」ですが、英国では「代表取締役」に相当します。また、Vice President というと、「副社長」と思いがちですが、米国では「部長」クラスに用いられています。詳しくは「英語の肩書き」をご参考になさってください )また、名刺を頂いたら、その場で正しい発音やアクセントを尋ねておくと、その後の失礼がなくて済みます。
相手の情報は忘れないうちに
頂いた名刺は、人脈づくりの上で貴重なデータベースになります。できれば印象が薄れないうちに、先方の仕事内容、特徴、趣味、出身校などを整理しておくといいでしょう。次回は、お会いする前に、事前に名刺を確認するだけでその人の情報がつかめるにこしたことはありません。
参考にさせていただいたサイト >>> ビジネスマンの心得
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