日本の名字の数はどのくらい?
日本語は美しく、魅力的だけれど、本当にやっかいな言語です。そもそも「ひらがな」「カタカナ」以外に漢字の数が膨大ですよね。欧米の人でも知らない単語を正しく発音出来ない場合もあるようだけれど、日本語の難しさの比ではないでしょう。テレビ番組で日本語の読み方や書き方がクイズになってしまうお国柄ですから(笑)
これが「名前」となると「音読み」「訓読み」「重箱読み」さらに普通はとても読めないような名前まで多種多様。日本人に多い「中島さん」「山崎さん」だって「なかじまさん・なかしまさん」または「やまさきさん・やまざきさん」のどっちかを確認する必要がありますよね。「わたなべさん」でもどの漢字の「わたなべさん」ですか?って確認が必要です。
ならばこれが、いかにも漢字が多そうな中国ならば日本よりずっと姓の数が多いはずだと思ったことはありませんか?
実は日本は世界でも有数の名字の種類が多い国。姓の数の数え方は色々あるようですが、「なかじまさん・なかしまさん」など同じ漢字で違う読みをするものもそれぞれ1つと数えると、なんと29万種類近く(←これは字体や読みの違いをカウントする場合。約10万種類だとする説もあります。)だそうです。中国では約500。朝鮮は約270。
現在も、日本に帰化する人の増加によって新しい姓もさらに増えている模様。姓名の多様性って魅力的でもあるのですが、読みの難しさもさることながら、特殊な外字などコンピュータで扱うことが難しい漢字があることが悩ましいです…。この辺りは、デジタル化の利便性の蚊帳の外です。
ちなみに、世界で一番名字の数が多い国は、移民が多いアメリカ。人口比で一番の国は、人口約500万に対して数万の名字があるフィンランドだそうです。